1日目(3/15)


楽しい鉄門水泳部の唯一の例外、春合宿。

主将「メニュー作成者として地獄を作っておきたいと思った。」

そんな春合宿の1日目。

 

戦いは集合からすでに始まっている。

基本的にゆるく自由な鉄門水泳部だが、メリハリをつけるため大会・合宿は遅刻厳禁だ。

1日目、早くも集合の時点で2名が遅刻し、200mバタフライの罰ゲームが与えられた。

3泊4日の合宿の最初から2バタで自らを追い込む2人にはただただ敬服するばかりである。

 

さて、そんなハプニングがありつつも春合宿が始まった。

初日の練習は昼と夜の2回のみとはいえ、皆すでに疲れた顔を見せていた。

明日からは1日3回の練習。戦いは始まったばかりだ。

 

 

2日目(3/16)


2日目、これだけ泳いだのにまだ半分しか終わっていないという絶望感。

主将「今日のメニューは楽な方だと思いますよ。」

そんな春合宿の2日目。

 

最初のヤマは起床だ。

朝の集合は6時半で、春休み中に崩れた生活習慣を強制的に叩き直してくる。

昨晩はどっと押し寄せる疲れで早く眠りについたものの、それでもまだ寝足りない。

途中参戦の上級生以外は重い体を引きずって体操に向かう。

 

辛いのは練習だけではない。

練習(2.5h)食事(1h)休憩(1.5h)*3セット

そんな1日を送っていると、激しい練習で食欲がなくなってくる。

 

お腹は減っているけどご飯は食べたくない。しかし食べないと休憩できない。

食べ終わるまで昼休みはありません、と言われた小学校の給食を思い出す。

 

 

3日目(3/17)


疲労が蓄積し、思考停止と現実逃避が始まる。

主将「今日はぶっちゃけきついと思います。ここが山なのでがんばりましょう。」

そんな春合宿の3日目。

 

早朝の起床、身体が重いだけでなく、筋肉痛もひどい。

こんなコンディションで泳ぐなんて無茶だと言いたいが、疲れていても効率よく泳ぐための練習だ。

 

練習間のストレッチは欠かさず、溜まった疲労を少しでも抜いて次に備える。

いっそ不可能なメニューなら止まって休めるのに、と思いながら自分の限界に挑む2時間練を3回。

今日は3日目、いよいよ終わりが見えてきたという事実を希望に泳ぎぬいた。

 

夕食は豪華にすき焼き。

残る練習もあと1度ということで、明るい雰囲気が漂い始める。

 

 

4日目(3/18)


筋肉痛に加え、挫けそうな心。

主将「アドレナリン、足りてます?」

そんな春合宿の4日目。

 

今日で終わりということで、前2日より晴れやかな顔がチラホラと見える。

最終練は耐乳酸、100m*3, 50m*4をAll outで行う。

疲れ切った身体に鞭打って全力を絞り出すには、強い心とアドレナリンが不可欠だ。

自分の1年間の成長と、春合宿を乗り越えた達成感を感じるため、50分間必死に自分を鼓舞する。

 

最終練を終えた後の朝食と、宿の方がご厚意でくださったハーゲンダッツは、心なしかいつもより美味しく感じた。

 

4日間、お疲れ様でした。

 

 


 

 

…と書きましたが、以上の記述には誇張が多く含まれています。

実際には、ちょっと練習がきついだけで、和気あいあいとした合宿です。

以下、合宿風景です。

 

夕食(すき焼き)

 

 

就寝前

 

 

耐乳酸

 

 

最後の集合写真2枚

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